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最新Topics:鍼でもよくならなかった?(2025年5月7日更新)

過去のTopics:母校の神奈川衛生学園でセミナー講演(2024年3月7日更新)

​鍼でもよくならなかった? 2025年5月7日更新

クリニックでリハビリに携わっていると、他の整形外科や治療院などで治療を受けてもなかなかよくならず、「鍼でもよくならなかったのよ」と言われることがあります。
おそらくその言葉の裏には、効果はありそうだけれど未経験で痛いイメージのある鍼にもチャレンジしたのによくならなかった、という思いがあるのではないかと思います。

クリニックでは鍼は使えないので、マッサージで施術をします(必要に応じて運動療法や身体の使い方の提案もします)。
その結果よくなっていくことが多いのですが、マッサージは鍼より効果がでやすいのでしょうか?

女性鍼灸師が女性に鍼施術している図

鍼灸マッサージの施術には、血流を改善して硬くなった筋や筋膜をやわらかくし、痛みの緩和や筋本来の機能を取り戻すことを期待できますが、その効果はマッサージより鍼の方が高いと感じています。
ひらたく言えば、マッサージより鍼の方が筋の硬さをとりやすく、とくに深いところの硬さをとりやすいと思っています。

では、なぜ以前受けた鍼施術でよくならなかったものが、私が行ったマッサージではよくなったのでしょうか。

鍼灸マッサージ師はそれぞれの考え方に基づいて治療を行うので、アプローチは千差万別です
東洋医学的にアプローチする先生は経絡や経穴(ツボ)を重視しますし、痛いところ、局所を中心に施術をする先生も多いと思います。

身体に鍼が刺入している図
マルアライメントの全身図
Ari's Lab/Topics

私は痛みのある局所やその周囲にも施術しますが、痛みの原因を探り、機能解剖学的な考え方をベースに身体のバランス、アライメントを整えることを重視するので、局所以外の部位にもアプローチすることが多いです。

その結果、「つらいところに強い刺激が入るわけではないのに楽になるのが不思議」「これまで受けたどこの施術とも違うけれどとてもいい」「身体のバランスがとれて長年続いていた痛みがでにくくなった」「もうよくならないのかとあきらめかけていたけれどよくなって嬉しい」などのお言葉をいただきます。

 

鍼灸マッサージそれぞれの特性を生かすことも大事ですが、何を使うかよりもどのような考え方で施術をするかの方がより大切だと考えています。
 

アライメントが整った全身図
アライメントを整える
(ACイラストの素材をもとにAri's Lab作成)

​母校の神奈川衛生学園でセミナー講演 2024年3月7日更新

2023年6月24日、私が鍼灸マッサージ師の国家資格を取るために学んだ神奈川衛生学園で卒業生と在校生を対象としたセミナー講演、「痛みの原因はどこに? ー骨のアライメントと可動性および不安定性に注目してー」を行いました。

内容は、私がクリニックと治療室での臨床経験から得られた知見と、それを裏付ける既知の機能解剖学的な情報です。

その腰痛は腰が原因?

私が施術を行う場合、関節可動域やアライメントなどを評価し、もしアライメント不良(骨や関節の機能を発揮できる最適な位置関係にない状態)と考えられる場合、まずそのアライメントを正常に戻すことを優先します。

実技では、股関節周囲に違和感があり、股関節の可動域低下と骨盤・胸郭のアライメント不良のある先生をモデルに、アライメントを整えるように原因と考えられる部位(股関節周囲ではありません)に数本の鍼施術を行いました。

その結果、股関節の可動域、骨盤、胸郭のアライメント不良が改善し、股関節周囲の違和感がほぼ消失しました。

モデルの先生も周りで見ていた先生方や学生さんも、その変化に驚きの声を上げていました。

アライメントを考慮した機能解剖学的な治療法は東洋医学的な治療と共通点があると感じています。
それを証明するエビデンスはまだありませんが、いつかそのエビデンスが東洋医学的な治療の意味を解明する一助になることを期待しています。

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ありがとうございました

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