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Ari's Lab ~アリズ ボ~

よくなった~!という笑顔を分かち合いたくて

スポーツ医学博士で鍼灸マッサージ師の国家資格をもつAriのウェブサイトです

白衣の女性

私の想い:スポーツを楽しむことや毎日を元気に過ごすサポートをしたい

Ari's Lab~アリズ ラボ~は臨床や研究に関する情報を発信するサイトです

私が現在行っている臨床、研究、アスリートのサポート、そしてこの情報発信は、アスリートや患者さんの痛みや不調が少しでもよくなって欲しい、再発を防ぎたい、できれば症状が出る前に予防したいとの想いから行っています。

笑顔でランニングする男性と女性

       :研究や臨床から得られた「フィンスイミングによる痛みの情報とその対策」などが詳しく記載されています

     :臨床でみる痛みや、アライメントを整える、足関節の機能を取り戻す方法も含めた痛みの緩和について解説します

         :鍼灸マッサージ治療室の紹介です

    :臨床、研究、健康、科学に関連する話題をとりあげます

News ~お知らせ~

2024年3月9日 Ari's Lab アリズラボを公開しました。

 Ari's Labの記事、図の無断複写・転載を禁じます。サイトはリンクフリーです。

・2024年4月3日 Finswim Labはスマートフォンで見づらかった部分を修正しました。 ・2024年4月1日 Pain Labのレイアウト調整が終了し、スマートフォンでも閲覧可能となりました。​ ・2023年6月24日に母校でセミナー講演をしました(Topicsに記載)。

私の想い:スポーツを楽しむことや毎日を元気に過ごすサポートしたい

私が鍼灸マッサージ師となりアスリートのサポートをはじめたきっかけ、スポーツ外傷・障害予防、臨床、そして研究への想いを記します。

スポーツ外傷・障害予防への想い

私がアスリートのサポートをしたいという想いを強くしたのは、趣味でやっていたトライアスロンで膝を痛めて競技を続けることができなくなり、その後始めたフィンスイミングでは足関節を痛めて手術を受けたことがきっかけでした。

バタフライを泳ぐ女性
クロールを泳ぐ女性
サイクリングを楽しむ女性
ランニングをする男性と女性
ゴルフをする女性

好きなスポーツを痛みのためあきらめて欲しくない、アスリート、特に外傷・障害に関する情報の少なかったフィンスイミング競技のサポートをしたいとの想いから専門学校で学び、国家試験を受けて鍼灸マッサージ師の国家資格をとりました。

フィンスイマーのサポート活動とフィンスイミングの外傷・障害予防のための研究を始め、エビデンス(科学的根拠)を得るため臨床を続けながら大学院に進学し、フィンスイミングによる足関節痛の研究を実施しました(スポーツ医学博士の学位取得)。


私がトライアスロンで膝を痛めたとき、レントゲンやMRI検査では原因がわからず、2か所の病院で「もう走るのは無理」と言われましたが、おそらく使い過ぎからくる膝蓋靱帯障害膝蓋大腿関節障害で、今なら自分で治して競技を続けることもできたし、疲れをためないようにケアすれば予防もできたはずです。

また、私は足関節後方インピンジメント症候群の代表的な疾患、有痛性三角骨障害で手術を受けましたが、今であれば痛みが軽かった初期に適切な対応をしていれば手術を免れることができたのではないかと思っています。

手術を受ける

現在は何人ものフィンスイマーが同様の足関節後方部痛を手術をすることなく改善できるようになっていますし、その最初の症例は原著として学術誌、臨床スポーツ医学会誌に掲載されています。

足関節後方インピンジメント症候群は足関節捻挫の後遺症が影響すると考えられています。
実際、私も何度も足関節捻挫を繰り返していましたが、必要なリハビリは行っていませんでした。

また、学術誌に掲載された症例でも、足関節捻挫の後遺症とみられる足関節の不安定性や筋力低下がみられました。

もし足関節捻挫後にリハビリを行い、フィンスイミングに必要な筋力強化を行っていれば、足関節後方インピンジメント症候群そのものを予防することもできたのではないかと考えています。

足関節捻挫については、当時の私がそうであったように足首を捻っただけと軽く考え、リハビリの必要性を認識していない方がまだ多いと感じています。

このような自分の経験や外傷・障害予防に関する研究を行ったことから、アスリートの痛みの早期治療や予防の必要性を発信し、サポートを続けたいと想いを持っています。

臨床への想い

人生100年時代といわれている今、誰もが身体の不具合に悩まされることなく元気に過ごしたいと思っていることでしょう。

笑顔でお出かけする女性
ヨガをする女性
勉強をする女性
ゲートボールをする高齢者

しかし、ウォーキングやショッピングを楽しみたいのに膝や股関節が痛くて歩けない、腰が痛くて仰向けでは眠れず横向きだと肩が痛くて眠れない、寝返りがつらい、肩凝りと頭痛が続き鎮痛剤も効かないなど、切実な訴えに接します。

患者さんからは、半年以上も頭痛が続いていて痛み止めも効かなくなっていたのに1回の施術でこんなによくなるなんて…と驚かれることがありますが、緊張型頭痛であれば首肩周囲の筋過緊張が緩和されればよくなることが多いです。

少しでも早くよくなって欲しいと思いながら臨床を行う中で、痛みの本質的な原因を機能解剖学的に探る重要性を認識するようになりました。

具体的には、アライメント不良(骨や関節が機能を発揮できる最適な位置関係にない状態)や組織(筋、筋膜、骨など)の可動性低下を招いている軟部組織にアプローチすることでアライメントや組織の可動性が改善し、その結果、痛みが改善する場合があることを見出しました(詳細はアライメントを整えるー骨の偏位や骨・組織の可動性改善ー参照)。

アライメントを考慮した施術を行うと、腰が痛くて仰向けで寝られない方、立ち上がり動作で腰が痛む方、腰下肢の痛みのため歩くのがつらい方、股関節自体に問題はないものの股関節周囲や骨盤周囲の痛みで歩けないような方、膝が痛む方などが、こんなすぐによくなるとは思わなかったとと驚かれることがあります。

また、アライメントを整えるように施術した結果、不調だったアスリートのパフォーマンスが上がったケースも経験しています。

アライメントを整えることは痛みの改善だけではなく、パフォーマンス向上や外傷・障害予防の一助となることも期待されます。

このような考え方も含めた鍼灸マッサージや筋力強化などにより、好きなスポーツや生活を楽しむサポートができ、笑顔を分かち合うことができたらとても嬉しいです。

笑顔の家族

研究への想い

私はこれまで生化学、農芸化学・工学、スポーツ医学に関わる研究に携わってきました。

研究は時間と労力がかかり苦労も多いものですが、エビデンス(科学的な根拠)を構築するためには必要不可欠です。

そのような研究を一つ一つ積み重ねることで新たなことがわかったり、メカニズムか解明されたり、新しい薬が作られるようになります。

白衣を着て研究をする女性

私がフィンスイミングによる外傷・障害予防のために行った研究から足関節痛に関する貴重な情報を得られましたが、信頼性の高い外傷・障害予防策を策定するにはまだ十分ではありません。

そもそもフィンスイミングに関する研究は非常に少なく、課題は多く残されています。

私が臨床で行っているアライメントや可動性を考慮した施術の効果には再現性があり、機能解剖学的に考えて矛盾はないと感じていますが、まだエビデンスはなく、実際身体の中で筋、筋膜、骨膜、骨などの組織がどのように変化するのかは不明です。

もし誰が見ても納得いくような画像やデータがあれば、説得力がまったく異なるでしょう。

どちらの研究も単独でできるようなものではなく、多くの研究者との連携が必要となります。

アライメントや組織の可動性を考慮とした施術の考え方は、これまで行われてきた東洋医学的な施術(例えば腰痛や逆子に対する鍼灸治療)などを科学的に解明する一助になるのではないかとの夢も持っています。

今後、情報収集や予備的な研究により、新たな研究を進めるための一石を投じることができれば嬉しいです。

なお、Ari's Labはまだ未完成のサイトです。
少しずつ手を加えながら、よりよいものに近づけていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 

ご質問、ご意見などがありましたら、お問い合わせからご連絡いただければ幸いです。

About Me.

湯浅安理

スポーツ医学博士(筑波大学)、理学修士(上智大学)、鍼灸マッサージ師(国家資格)

日本水中スポーツ連盟 科学・技術委員、日本水泳連盟 関連組織トレーナー会議メンバー、

M-Tesインストラクター

経歴など

上智大学大学院理工学研究科化学専攻(生化学)で博士課程前期修了後、食品会社の研究所で麹菌を使った調味料の研究開発などに従事。

競泳、トライアスロン、フィンスイミングとスポーツを続ける中で、怪我をきっかけに神奈川衛生学園専門学校東洋医療総合学科で学び、2009年にはり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得。

2009年から筑波技術大学保険科学部付属東西医学統合医療センターで2年間鍼灸の卒後研修を受けながら、フィンスイミングによる外傷・障害予防のための研究とフィンスイマーのサポート活動を開始。

研修終了後は呉竹学園東洋医学臨床研究所で主にアスリートへのスポーツ鍼灸を実施。

フィンスイミングによる外傷・障害予防の研究を進めるため筑波大学大学院人間総合科学研究科スポーツ医学専攻に進学。

クリニック勤務と安理鍼灸マッサージ治療室での臨床と並行してフィンスイミングによる痛みに関する研究を実施し、2021年に3年制博士課程を修了し、スポーツ医学博士の学位取得。

臨床は現代医学的な考え方で問診、理学検査、歩行などから病態とそこにいたる背景を推定し、機能解剖学的な考え方(アライメントや組織の可動性など)をベースに施術し、必要に応じて筋力強化や歩行指導などを実施。


所属学会

日本臨床スポーツ医学会、全日本鍼灸学会、運動疫学学会、日本水中運動学会、日本体力医学会、日本東洋医学系物理療法学会、日本水中スポーツ学会(学会運営)

査読つき投稿論文(原著3本、報告1本)

・湯浅安理.フィンスイミングにより生じる足関節周囲部痛の特徴~合宿・大会時の施術録調査から~.水と健康医学研究会誌,23(1),69-75,2022.https://mol.medicalonline.jp/archive/search?jo=dn0aquat&ye=2022&vo=23&nu=1

・湯浅安理,宮川俊平,宮本俊和,向井直樹.足関節後方深部痛が運動療法により改善したフィンスイマーの1症例.

臨床スポーツ医学会誌.29(2),198-202.2021.https://www.rinspo.jp/journal/2020/files/29-2/198-202.pdf

・湯浅安理,増成昭彦,吉田成人,向井直樹,宮川俊平,宮本俊和.フィンスイミング日本選手権出場選手の足関節痛との関連要因.運動疫学研究.22(1),35-44,2020.https://doi.org/10.24804/ree.1911
・​湯浅安理,宮本俊和,森山朝正,宮川俊平.フィンスイミングによる痛みの実態-年末合同合宿参加選手への実態調査ー. 日本東洋医学系物理療法学会誌.42(2),103-110.2017.https://doi.org/10.32255/jjsop.42.2_103

博士論文(筑波大学)

「フィンスイミングによる足関節痛の研究ー痛みの発症要因と下腿筋活動に着目してー」2021.4.

https://doi.org/10.15068/0002002095

学会発表

・湯浅安理. フィンスイミング時に生じる足関節周囲部痛の特徴-合宿・大会時のカルテ調査から-. 2021水と健康医学研究会, オンライン, 2021. 6.

 ・湯浅安理,松本美由季. マスターズスイマーの腰痛-骨盤の傾斜・可動性からの考察-. 第13回ケア・ワークモデル研究会学術総会, 東京, 2019. 9.

 ・湯浅安理, 山川(小林)啓介, 高木英樹, 増成暁彦, 吉田成仁, 宮川俊平, 向井直樹, 宮本俊和. 国内トップフィンスイマーのモノフィンスイミング泳動作における足関節動作と下腿筋活動に対するモノフィンの影響-ビーフィン使用時との比較-. 第74回日本体力医学会大会, 茨城, 2019. 9.

・Ari Yuasa, Keisuke Kobayashi Yamakawa, Hideki Takagi, Akihiko Masunari, Shumpei Miyakawa, Toshikazu Miyamoto, Naruto Yoshida: Analysis of monofin swimming motion in four Japanese national-level monofin swimmers: Focus on ankle motion and muscular activities. Biomechanics and Medicine in Swimming, Tsukuba, 2018. 9

 ・湯浅安理, 吉田成仁, 宮本俊和, 宮川俊平. フィンスイミング日本選手権出場選手を対象とした痛みの実態調査. 第28回日本臨床スポーツ医学会学術集会, 東京, 2017. 11

 ・湯浅安理, 宮本俊和, 宮川俊平. フィンスイミング試合・合宿時にみられる痛みや張りの実態, 第66回全日本鍼灸学会学術大会, 東京, 2017. 6.

 ・湯浅安理, 小林啓介, 高木英樹, 増成暁彦, 高木祥, 吉田成仁, 宮本俊和, 宮川俊平. フィンスイミング日本代表選手のモノフィン・ビーフィンを用いたモノフィンスイミング泳動作解析の1事例〜 腰部・骨盤・足関節動作と筋活動に注目して 〜. 2016年日本水泳・水中運動学会, 東京, 2016. 10.

 ・湯浅安理, 宮川俊平. フィンスイミング中の足関節後方部痛が改善した一症例.第64回全日本鍼灸学会学術大会, 福島, 2015. 5.

 ・湯浅安理, 金子泰久, 上原明仁, 古屋英治, 坂本歩. フィンスイマーに対する鍼治療の一症例(1) ストリームライン保持困難の改善. 第61回全日本鍼灸学会学術大会, 三重, 2012. 6.

 ・湯浅安理, 宮本俊和, 森山朝正. フィンスイマーの痛みに関するアンケート調査. 第65回日本体力医学会大会, 千葉, 2010. 9.

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